実家で飼っていた猫がもう長くはないみたいです。
もってあと2、3日でしょう。
目は閉じれず、足は折れ、食事も出来なくなりました。
医者にも、もう手の施しようがないと言われました。
それでも耐えている彼を見るのはとても辛いことです。
彼は何度も怪我をしました。
他の猫と喧嘩をして血を流して帰ってきたこともあります。
それでも彼は怪我を治して私の横でいつものように丸くなっていました。
私が実家を出た時、彼は何とも言えない顔で外まで見送りに来てくれました。
実家に帰るといつも帰り際、私に付いてきてくれようとしました。
喧嘩をしたこともありました。一緒に寄り添って寝ることもありました。
彼に顔を寄せ、頭を撫でると彼は喉を鳴らして喜んでくれました。
とても長く一緒に居れました。
彼を看取るまで実家から出れないのではないかと考えたこともあります。
彼が産まれた瞬間から息を引き取るまで。
私の人生の2/3を共に過ごしてきた家族が旅立とうとしています。
「よく頑張ったね。大丈夫だよ。お疲れ様。きっとまた来世で。」
どんな生き物も等しく死が訪れます。
それは受け止めなければならない真実です。
乗り越えてはいけません。
どんな悲しい現実も「受け止めなければならない」のです。
私は家族の死を、最愛のペットの死を受け止めなければなりません。
忘れることはないでしょう。ただ、理解しなければなりません。
彼が遥か遠くへ旅立つ事実と、もう会うことが出来なくなる事を。
これを読んでくれている方にも失う辛さをどうしたら良いのかわからなくなってしまった経験があるかと思います。
記憶はとても残酷です。
こんなにも辛いならいっそ忘れてしまった方がいいと考えてしまうこともあると思います。
でも、決して忘れないで下さい。
その辛さは貴方が失った対象を愛した証です。
「君と一緒に居れて良かった」
その気持ちを全て受け止めてあげて下さい。
顔をぐしゃぐしゃにしてこの記事を書いていますので偉そうなことは言えません。
それでも、彼を愛した分だけこの悲しみを受け止める責任があると思っています。
「どうか、愛しい君よ。安らかに。」
私もこの悲しみに向き合います。
ペットロスでこの記事を見つけた方も一緒に向き合ってみて下さい。
貴方が愛した分だけその悲しみを受け止めてあげて下さい。
受け止めてあげれた時、貴方も「感謝の気持ち」で満たされると思います。
それではこの記事を借りて最愛の家族へ
「ありがとう」